生活情報

2018.12.24更新

サンタクロースが住む国、フィンランドのクリスマス

フィンランドのクリスマスは、とても静か。
家族が一同に集い、穏やかな時間を過ごします。
メインイベントはイヴの夜。クリスマスディナーに舌鼓を打ちながら、大切な家族とのひとときを楽しみます。

クリスマスのスタートは24日、クリスマスイヴのちょっと遅めの朝食から。

Joulupuuro(ヨウルプーロ=クリスマス粥)と呼ばれる、ミルク粥の上にドライフルーツとシナモン、八角などのスパイスを入れて煮込んだJoulukiisseli(ヨウルキーッセリ=クリスマスキセリ。とろみのある甘いフルーツソース)をかけていただきます。
ミルク粥の中にはアーモンドが一つ潜んでいて、このアーモンドを引いた人は“これからの一年幸運に恵まれる”と云われています。

正午になると、トゥルク市長による“クリスマス平和宣言”が行われ、そのテレビ中継を家族で見ながら団欒のひと時を過ごします。

この中継のあと、我が家の男性陣はクリスマス ジョギングへ。Tonttulakki (トントゥラッキ)と呼ばれる、赤いエルフ帽をかぶりながら走ります。
私たちは薪サウナの時間。水に浸したVihta(ヴィヒタ=白樺の枝葉の束。皮膚を清潔にし、血行を促進させる効用があると云われる)で体を叩きながら、Löyly(ロウリュ=サウナの蒸気)を楽しみます。

サウナで一息ついた後は、クリスマスディナーの時間。前日から仕込んでおいた料理の仕上げやテーブルセッティングを、母と私で手分けして行います。
フィンランドの一般的なクリスマス料理の定番は、Joulukinkku(ヨウルキンック=クリスマスハム)と呼ばれる大きな豚ハムのグリル。そしてサーモンなど魚の燻製やニシンの酢漬け、マッシュした人参や蕪を使った根菜のキャセロールも。Rosolli (ロソッリ)と呼ばれるビーツや人参、ピクルスが入った鮮やかな赤紫色のサラダなども食卓に並びます。ちなみに我が家は、「クリスマスハムは食べ飽きた!」という両親の意向で、近年はお肉屋さんでオーダーしたスモークターキーがメインディッシュとして登場しています。

ディナーを楽しんだ後は、いよいよプレゼント交換の時間。
フィンランドでは、家族みんながそれぞれにプレゼントを贈り合うのが一般的。

リビングに設置された2mほどある大きなクリスマスツリーの下に集められた山盛りのプレゼントを、エルフ役の家族が名前を読み上げながら皆へ配ります。
毎年、何を贈ろうかと考えを巡らすのはなかなか大変ですが、このプレゼントを通して家族ひとりひとりへ一年の感謝を伝える、とても大切な習慣です。

そして最後はお菓子とホットワインの時間。
伝統のクリスマス菓子Joulutorttu(ヨウルトルットゥ=クリスマスタルト)やPipari(ピパリ)と呼ばれるジンジャーブレッドと共に、温かいホットワインGlögi(グルッギ)を飲みながらイブの夜を締めくくります。

派手さはないけれど、ゆったりとした温かい時間を過ごすフィンランドのクリスマス。
2018年はホワイトクリスマスになるとのこと、今からとても楽しみです。

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